不動産の事例
※守秘義務の関係で、一部内容を変えて記載している場合があります。
※掲載した事例は、当時の法令や社会情勢に基づいた参考事例であって、
その後の法令改正や個別の事情により、結論が異なる場合があります。
3 | 賃貸借契約書を作らず長年賃貸していた土地につき、貸主に不利益が生じないよう賃貸借契約書を作成した事例 |
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来所の経緯
依頼者は、長年にわたって、賃貸借契約書を作成せずに、依頼者の所有地を貸していましたが、近隣の開発が進んだため、賃借人に立ち退きを求めた場合に、法外な立ち退き料を要求されるのではないかなどと心配し、当事務所に来所されました。
弁護士の対応
賃貸借契約書を作成していない場合、賃借人との口頭での約束は無に等しくなる場合が少なくないこと、借地借家法に定める基本的な条件以上の条件を契約書に残すことは、賃借人との粘り強い交渉が必要となるであろうことを説明して、賃借人との間で賃貸借契約書の作成交渉に着手することにしました。
解決内容
依頼者の希望する賃貸条件をもとに、賃借人が了解できるものと、そうでないものを区別しました。そして、これまでの賃借人の利用状況を踏まえ、賃貸人として行使し得る権限を最大限行使した場合の結果を告げて、賃借人の譲歩を引き出し、賃貸借契約書を作成しました。結果、依頼者の今後の不安を解消することができました。
2 | 事業者と一般世帯の入居する店舗兼住宅につき、粘り強い交渉により、期限内に明け渡しを完了した事例 |
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来所の経緯
依頼者は、事業者と一般世帯が入居している店舗兼住宅の所有者で、老朽化のために建替えを考え、全入居者の退室を希望して、当事務所に来所されました。
なお、依頼者は、特定の日までに全入居者にご退室いただくことを希望されていました。
弁護士の対応
直ちに、「当事務所が代理人に就いた」旨などを内容とする通知文を全入居者にお送りし、それらの方々と順次、明渡しに向けての条件について協議させていただくことにしました。
解決内容
一般世帯のうちには百才近い一人暮らしの方がおり、また、事業者の一部は同所での事業継続を強く希望していたため、交渉は難航しました。受任後、土日を含め各世帯、各事業者の方々と面談し、特定の日までに全入居者にご退室いただきました。入居者の方々にお支払いした立退料の総額も、依頼者が考えていた予算の範囲で収めることができました。
1 | 十数世帯が入居する集合住宅につき、粘り強い交渉により、期限内に明け渡しを完了した事例 |
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来所の経緯
依頼者は、十数世帯が入居している集合住宅の所有者。老朽化のために建替えを考え、全入居者にご退室いただくことを希望して、当事務所に来所されました。
弁護士の対応
「当事務所が代理人に就いた」旨の通知文を全入居者にお送りし、それらの方々と順次、明渡しに向けての条件について交渉させていただくことにしました。
解決内容
受任後、土日を含め各世帯の方々と面談し、数か月で二世帯を除く全ての方々にご退室いただきました。残り二世帯の方々との交渉は難航しましたが、最終的には、期限内に全入居者にご退室いただきました。入居者の方々にお支払いした立退料の総額も、依頼者が考えていた予算の範囲で収めることができました。