一言でいうと所長の存在です。私は地域の依頼者に信頼される街の弁護士「マチベン」になるのが夢です。ですから企業ではなく、総合法律事務所への就職を考えていました。東京三弁護士会主催の就職合同説明会に参加する法律事務所のウェブサイトを事前にすべてチェックし、理念や取扱分野を調べる中で、目に飛び込んできたのが当事務所のトップページにある所長の写真です。「ここは何かが違う」。そう感じてエントリーしました。
採用面接が進んでいく中で魅力に感じたのは、事務所の充実した設備です。特に応接エリアは部屋ごとにコンセプトが異なり、依頼者に応じてご案内することができます。来所される方は悩みを抱えている方たちです。ここなら、明るい雰囲気の中でリラックスして話せます。依頼者の身になって環境を整えている点に共感しました。
はじめはスケジュールをこなすのに精いっぱいでしたが、今は事案の内容を頭に入れながら、解決案の提示に向けどのように筋道をつけていくのか考えて日々研鑽に励んでいます。 事務所憲章の1つに「ずるいものを許さず 正直者を救え」があります。他の法律事務所では「厳しい」と判断されるような案件であっても、正直に生きてきて被害にあった依頼者を救うために突き進む所長の信念と行動力を目の当たりにしているところです。先輩弁護士からは、事案処理の基本的な技術の細かいところまで指導を受けられます。
依頼者からの相談を聞くことは、弁護士として最も基本的な仕事のひとつですが、日々その奥深さを身に染みて感じており、依頼者が何に困っているのか、そのためにはどんな情報が必要なのか、先輩弁護士のアドバイス、聞き方を参考にしながら、そして自分が依頼者だったら…と意識して相談に臨んでいます。
今後は弁護士業務もIT化がさらに進んでいくことが見込まれますから、依頼者と確実に意思疎通を図ることはますます重要になります。相手の表情や振る舞いから気持ちを読み取ることをこれからも大切にしていきます。
今は、さまざまな事案担当のチームの一員として、先輩弁護士の指導のもと業務を確実にこなせるよう努力するのみです。人に喜んでもらうことが好きな性格で、学生時代は友人の誕生日など、イベントがあるごとに得意のケーキやパイを焼いて届けていました。相手が「おいしい」と喜ぶ笑顔を見ると、手作りしてよかったと、うれしくなります。
弁護士の仕事も、困りごとを解決に導き、依頼者に喜んでもらうという点では共通しているかもしれません。今後も知識と経験を積み、得意とする分野を早く確立して、依頼者の期待に応えられる弁護士になりたいと思います。
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